フライを始めてみたいけど近くに渓流なんかないよ、なんて人に向けて海でも楽しめるライトソルトフライフィッシングを紹介します。
ターゲットはアジやセイゴ、メバルなどの小型魚。
管理釣り場で使っているタックルがそのまま使えるので、お手軽に楽しむことが出来ますよ。
釣れる魚と釣れる時期
ターゲットとなる魚の種類と時期はこんな感じ。地域によって多少時期は前後するとは思います。
河川とは違って禁漁期間もないので、一年中何らかの魚を釣ることができるのがいいですよね。
タックルの紹介
ルアーでのアジング、メバリングではタックルが細分化されていたりしますが、フライの場合は特に決まってはいません。
防錆処理のされたソルト用タックルもありますが、管釣り用のタックルがあればそのまま流用することができます。
アジ、メバル狙いなら3〜4番の方が釣っていて面白みがあるかな。
ただソルトの場合は、シーバスやエイなど思わぬ大物がかかると低番手タックルでは対応できなくなるので、ある程度高番手のタックルの方が安心です。
ロッド
新しく購入するならソルト対応の4〜6番ロッドがオススメですが、淡水用ロッドでも大丈夫。
ソルト用でも淡水用でも、釣行後はしっかり塩抜きなどのメンテナンスが必要です。
個人的には、この手のロッドでぜひ使って欲しいのがEcho Gecko。
もともと子供・初心者向けのロッドなんですが、ライトソルトにピッタリなんです。
もちろん管釣りにもOK。価格もお手ごろなので、一本持っているといろいろ遊べます。
リール
ディスクドラグリールがあれば安心ですが、よほどの大物がかからない限りリールファイトすることもないので、ウン十万もする高級リールは必要ないかな。
ロッド同様、釣行後のメンテナンスをしっかり行えばソルト対応の必要はないので、手持ちのリールで十分です。
ちなみに私のやっているのは、ドラグを閉めてから真水にドブ漬け。乾燥後にラインコート、たまにベアリングにグリスアップ程度です。
一度塩ガミしてしまうと最悪修理になってしまうので、必ず釣行直後にメンテナンスしましょう。
フライライン
ソルトは#7〜が中心なので、ライトタックルでは淡水用のWFラインを使うことになります。
淡水用のラインを使うと海水で表面がベトベトになってロングキャストがしにくいのですが、メバルなどはそれほどロングキャストを必要としていないので十分かなと。
リーダー・ティペット
私はバリバスから出ている、ソルト用ティペットを愛用しています。
8lbか12lbのリーダー、番手でいうと3X〜1Xのリーダーをループトゥループで繋いでいます。
ティペットは3X〜5Xのフロロを使用。
リーダー+ティペットの長さを16ftぐらいにして、リーダーとティペットは電車結びで接続します。
あると便利なアイテム
ラインバスケット
フライフィッシングでは、キャストする分のフライラインを足元に垂らしておくことになります。
するとラインに砂が付いたり踏みつけて傷ついたりして、トラブルの原因になってしまいます。
そんな時にあると便利なのが、ラインバスケット。海のフライフィッシングでは必需品になります。
中はコーン状の突起が付いて、ラインが絡まないようになっています。
折り畳めたり水の上に浮かべることができたりと、いろいろなタイプのラインバスケットがありますが、オススメなのは樹脂製のシンプルなタイプ。
さまざまなラインバスケットを使いましたが、結局これが一番使いやすいです。
プライヤー
海ではトゲや毒を持っている、危険な魚が釣れることもあります。
そんな魚のフックを外すためには、プライヤが必需品です。
フライフィッシングでよく使われるフォーセップでは、グリップが輪っかになっているため、大きな魚が暴れた時に指ごと持ってかれてけがをしてしまいます。
プライヤの方が力も入れやすく頑丈なので、少々暴れられても大丈夫です。
ラインカッターも付いているので、太いリーダーをカットする時にも役立ちます。
ランディングネット
小物なら抜きあげることができますが、シーバスやエイ、ボラなどがかかった時に下手に抜き上げるとロッドが折れることがあります。
堤防などの足場が高いところで釣りをするときは、伸縮できるランディングネットがあると便利ですよ。
ストリッピングガード
フライラインには表面が、ヤスリのようにザラザラしているものがあります。
ザラザラのラインをリトリーブしていると、皮膚が切れてしまうことがあります。
海釣りの最中にけがをすると、海水がしみてメチャクチャ痛いんですよね。
それを防止するために、指に付けるのがストリッピングガード。
私の場合は、右手の人差し指と薬指に装着しています。
どんなフライで釣れるの?
ソルトフライの定番、クラウザーミノーやクレイジーチャーリーがあればとりあえず大丈夫。
使うマテリアルの種類も少なくタイイングも簡単でよく釣れるという、素晴らしいフライです。
タイイング動画もYouTubeでたくさん公開されていますので、参考にしてください。
アジの場合は#8〜12ぐらいの、小さめのフライを使っています。
慣れてきたらパターンブックを見ながら、いろんなフライを巻いてみるのも面白いですよ。
ライトソルトフライフィッシングができる場所
アジやメバルは漁港や堤防など、色々な場所で釣ることができます。
ただフライフィッシングとなるとキャストにある程度広いスペースが必要になるため、ルアーや餌釣りに比べると「釣りができる」場所は限られてしまいます。
あまり足場の高くない人の少ない漁港や堤防で、キャストするバックスペースが取れる所がオススメです。
夜釣りをする時は照明を持っていこう。
アジやメバルは夜になると常夜灯に寄ってくるため、釣りやすくなります。
常夜灯があるとはいえ、ラインを結ぶ時に手元を照らすのに照明が必要になります。
ヘッドライトがあれば、両手がフリーになるので非常に便利。
フライだけではなく、夜釣りをする時には必需品なので準備しときましょう。
あと夜釣りの時にあると便利なのが、極小のケミホタル。
フライの場合は着水音がしないので、暗闇ではどこにキャストしたか分かりにくいです。
ケミホタルをティペットに付けておけば、どこまでキャストしたか一目瞭然。
極小ケミホタルなら、重量0.1g以下と軽いのでキャストの邪魔にもなりにくいですよ。
まとめ
やっぱりフライフィッシングというと渓流のイメージがありますが、ソルトのフライフィッシングもやってみるとメチャクチャ楽しいです。
手持ちのタックルで始めることができるので、海の近くに住んでいるフライマンにはぜひトライして欲しいですね。
おしまい。
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