タイイングをする時に欠かせない道具の一つに、タイイングバイスがあります。
フライフィッシングを始めて最初に買ったバイスが、ティムコのTMCソリッドバイスHDだったのですが、ロータリーバイスを使用してみたいという欲求が高まりすぎて、一年ほど前にダイナキング・バラクーダを購入しました。
レビューを見ても挟んだフックが全くズレないなど、大絶賛されているダイナキングのバイスですが、少し疑問に感じたのでちょっと感想を書いてみたいと思います。
ウェットフライ用のフックがズレてしまう
私がバラクーダを使って初めてタイイングをした時、今まで使っていたソリッドバイスと同じような感覚でフックを挟んだのですが、スレッドにテンションを掛けたとたんフックがカクッとズレてしまいました。
その時使っていたフックは#10のウェットフライ用太軸フックで、ジョー先端の平らな部分で挟んでいました。
かなりギチギチに挟んでも、やはりスレッドにテンションを掛けるとフックがズレてしまいます。
ダイナキングのバイスのジョーには溝が切ってあり、大きめのフックはそこに挟む事によりフックがズレないようになっているのですが、#10のフックでは溝に挟むことができません。
いろいろ試してテンションを掛けてもズレにくいポイントを見つけたのですが、シビア過ぎて少しポイントがズレるとすぐフックが動いてしまいます。
TMCソリッドバイスと比べてみた
バラクーダのジョーとTMCソリッドバイスのジョーを比べると、ソリッドバイスの方が先端が薄い造りをしています。
ソリッド バイスでフックを挟むと程よくたわんで、ティムコの言う所の『フックを「柔らかい力」でしっかりとホールド』に繋がっているのかもしれません。
実際、ソリッドバイスで#10のフックを挟んで指でテンションを掛けても、フックの方が曲がってしまいズレる様子がありません。
バラクーダの方はジョーに剛性がありすぎる為、径の太いウェット用のフックを先端部で挟むと、たわまずに点当りになってしまう様な印象です。
ドライ用の細軸のフックならバラクーダでもガッチリと挟む事が出来ますし、#8以上のフックならジョーの溝を使ってガッチリ挟む事が出来ます。
新品を購入したのでジョーのヘタリは無いはずですし、たまたま私の購入したバイスがハズレだったのかもしれませんが・・・
試しに、ジョーを交換してみるともしかして挟める様になるかもしれませんが、ジョーだけでも結構するんですよね(ノД`)
バラクーダ自体は製品の造りも素晴らしく気に入っているのですが、しばらくはソリッドバイスと両刀遣いになりそうです。
他のバイスも気になってしまう
しかしこうなると、ちょっとTMCバイスIIが気になってしまいます。
行きつけのフライショップのオーナーが使っているので、使い勝手はどうですか?と聞いたことがあるのですがべた褒めでした。ぶっちゃけダイナキングよりオススメだそうです。
その他にも、有名タイヤーのパット・コーヘンさんがDVDの中で使っている、ピークフィッシングのロータリーバイスも少し気になっています。
理想のタイイングバイス探しはまだまだ続きそうです。
おしまい。
PS.
結局、TMCバイスIIを買ってしまいました。
しかも、ちょっぴり高いブラックバージョン。
すごく使いやすくて、お気に入りです。
使った感じは↓で書いています。参考にどうぞ。
コメント
コメント一覧 (2件)
バイスの掃除をしようとここに行きつきました。遅ればせながらダイナキングのプロフェッショナルバイスを学生時代から30年くらいそのまま使っていますがどの針も全くブレたことはありませんよ〜。むしろ回転させてフライの軸が変わらないバラクーダが欲しいですが、全く壊れないので買い替えられません。笑笑。バラクーダのジョーは少し弱いのかな。
プロフェッショナルに比べるとバラクーダはジョーやレバーのサイズが小さいので、少し弱いところはあるのかもしれませんね。
モノとしてはものすごく気に入っていたので、手放すのは少しもったいなかったかなと思っています。